| [緊急大腸内視鏡検査] |
| 全身状態のゆるす限り,直ちに前処置なしで下部消化管内視鏡検査を行う(検査時期が早いほど診断率は高い).多くの血便には下痢を伴うことが多く前処置を行わずとも挿入できる.粘膜の状態(浮腫,発赤,潰瘍,びらん,憩室,腫瘍性病変などの有無,静脈瘤,毛細血管拡張の存在),出血の部位,内視鏡所見で確診がつくことがある(虚血性腸炎,急性出血性直腸潰瘍,薬剤起因性出血性腸炎,潰瘍性大腸炎,クローン病,大腸癌など).一方で出血源がわからない場合があることも認識しておく.また,粘膜の生検,腸液,粘液の採集・培養にて診断に至ることも多い. |
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| [注腸造影・小腸造影検査] |
| 緊急性のある場合は適応とならないことが多い.待機的に病変の広がりや程度を把握する際に有用である(クローン病など). |
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| [上部消化管内視鏡検査] |
| 大量の上部消化管出血の場合(出血性十二指腸潰瘍など)は吐血を認めず,下血(赤色,血液色)のみを認めることがある.このような場合,多くは血圧低下など全身状態の悪化を伴う.全身状態の是正とともに上部消化管の検索も行う. |
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| [出血シンチグラフィー] |
| 0.05ml/分の出血を検出可能である.出血源が大まかな場所でしかわからないので,出血源が緊急大腸内視鏡などで不明の際に効果的なことがある.小腸出血などでは有効である. |
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| [選択的血管造影] |
| 0.5ml/分以上の出血を検出する.侵襲を伴う検査であるが大腸静脈瘤などの検出には効果的である.また出血源同定後引き続き選択的血管塞栓術を行いうる. |
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| [腹部CT・超音波検査] |
| 最近のCTは解像度が高く腸管病変の評価に大きく寄与する.また心房細動などの不整脈に伴う腸間膜動脈閉塞・塞栓症でも血便をきたす.腹膜刺激症状を欠く激しい腹痛の場合,腹部超音波(ドップラーエコー)や腹部造影CTで診断可能である. |
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| *トピックス |
| 最近カプセル内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡の開発により,深部・小腸よりの出血源の確認や,止血の報告例が増加している. |
| (1) |
Jensen, D.M., Machicado, G.A.: Diagnosis and treatment of
sevsre hematochezia-the role of urgent colonoscopy after purge. Gastroenterology,
95: 1569-1574,1988. |
| (2) |
勝又伴栄,五十嵐正広,小林清典,横山薫,佐田美和,西元寺克禮:大腸出血へのアプローチ. 消化器内視鏡, 11:1233-1239,1999. |
| (3) |
多田正大,尾前美弥子,清水誠治,他:消化管出血をきたす疾患と鑑別診断(2)下部消化管. 臨床消化器内科, 3:525-531,1988. |
| (4) |
Browder, W., Cerise, E.J., Litwin, M.S.: Impact of emergency
angiography in massive lower gastrointestinal bleeding. Ann. Surg., 204:
530-536,1986. |
| (5) |
多田正大:下部消化管からの急性出血に対する緊急大腸内視鏡. 消化器内視鏡, 11:817-821,1999. |
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