そもそもなぜこうなるのかということなのですが、今日はこの話をしているだけで時間が経ってしまいますからポイントだけ言いますが、要するにこの5,6年だけでみますと、均衡財政、つまりプライマリーバランスの達成ということだけで国全体の方針が決められているということが言えます。均衡財政、プライマリーバランスの達成というのはどういうことか、というとこれは簡単でして、家計で言うならば借金返しとかは別として、入ってくる収入の範囲で暮らしましょうということです。入ってくる収入と出ていく支出とがだいたい均衡するようにしましょう、ただし国債の形で借りていた借金は別だということです。これは当たり前のことですね。余談になりますが、入ってくる収入以上に生活していた時代があるのかというと、それがあるのです。例えば1990年代の前半だとかはバブルが崩壊して景気浮揚を目的としてケインズ理論に基づく最後の施策と言われていますが、積極財政をして、結果的には国債残高だけが増大してしまいました。本当に景気浮揚が進んだのか、あるいは失業率が減ったのかはよくわからないままともかくツケだけがまわってしまいました。だから、もうさすがに困ったなということで、これからは均衡財政ということで入ってくる収入の範囲で暮らしましょうということを決めたわけです。それからもう一つめは、これは好き嫌いの話になりますが、経済成長と社会保障というのはある程度リンクするのだと、経済成長あっての社会保障だということです。 |